これは特定の会社の検査表ではなく、紙で検査記録を運用している現場で「あるある」な書き方・たまり方を1枚に再現したものです。実際にはこれが製番ごと・ロットごとに毎日たまり、ファイルに綴じられていきます。
この製番の
不良率、
あとで集計5
不良率、
あとで集計5
検査成績書
製番 M-2406-10?3
品名 フランジ
数量 20
| 測定項目 | 規格(印字) | 公差 | 実測値(手書き) | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| 外径 φ120 | 120.00 | ±0.05 | 120.03 | ○ |
| 板厚 | 12.00 | ±0.10 | 12.0?2 | ○ |
| 穴径 φ10 | 10.00 | ±0.03 | 10.06 | ○ ×1 |
| 面取り C1 | 1.0 | ±0.2 | 1.1 | ○ |
備考 穴径 削りすぎ? 現品は…4
その結果… 規格±公差を頭で計算するため判定がブレ、不良の見逃し・流出につながる。紙はファイルに綴じられ、客先から「この製番の検査記録を出して」と言われると大慌てで探す。同じ不良が再発しても、紙+電卓では誰も統計を取らないので気づけない。
赤い番号の問題点
- 1規格±公差を頭で計算して○×:「10.00 ±0.03 に対して実測 10.06」が規格内か、検査員が暗算で判定する。一度○を書いてから×に直した跡もある。人によって基準がブレ、判定ミスが起きる。
- 2測定値の手書き転記ミス:ノギスの読みを紙に書き写す時点で読み違い・写し間違いが起きる。「12.0?」のように下の桁がつぶれて、後から見ても何ミリか分からない。
- 3製番がつぶれて読めない:「M-2406-10?」の下一桁がつぶれ、101 か 103 か分からない。紙はファイルに綴じるだけなので、後からこの製番の検査記録を探し出せない(トレーサビリティが弱い)。
- 4不良の現品写真が紙に残せない:「穴径 削りすぎ?」と言葉の備考だけ。どこがどう不良だったのか、現品の写真は紙に貼れず、口頭・記憶頼りになる。
- 5不良率・傾向などの統計が出せない:「この製番の不良率」「どの寸法でよく外すか」は、紙+電卓では誰もやらない。結果、現場の品質の実態が数字にならない。
- 6検査と製番・日報・在庫がつながらない:検査成績書は綴じて終わりで、同じ製番の工程・稼働実績・使った材料とバラバラ。製番を開いて履歴をまとめて見る、ということができない。
Before → After
システム化でどう変わるか
手作業規格±公差を頭で計算して○×。人によって基準がブレ、判定ミスが起きる
システム製番ごとに規格と公差を登録。測定値を入れた瞬間に規格内/外を自動で合否判定
手作業ノギスの読みを紙に手書き転記。読み違い・写し間違いで値が崩れる
システム測定値はその場で数値入力。つぶれて読めない・写し間違いが起きない
手作業紙はファイルに綴じるだけ。後からこの製番の検査記録を探せない
システム検査記録は製番に紐づく。製番で検索すれば成績書をすぐ呼び出せる
手作業不良は備考の言葉だけ。現品の写真が紙に残せない
システム不良の現品写真をその場で撮って添付。どこがどう不良かが記録に残る
手作業不良率・傾向は紙+電卓では誰も集計しない=実態が数字にならない
システム合格率・不合格件数を自動集計。どの寸法でよく外すか傾向まで見える
手作業検査と製番・日報・在庫がバラバラで、まとめて追えない
システム検査が製番のハブにつながり、工程・稼働実績・在庫と1つに統合できる
同じ検査成績書を、測定値を入れた瞬間に自動で合否判定するシステムにすると、こうなります。
After(システム)を見る