これは特定の工場の話ではなく、紙とExcelで材料・部品の在庫を管理している現場で「あるある」な作業の流れを1枚にまとめたものです。実際にはこれが複数の材料置場・複数の担当者に分散し、問題はさらに見えにくくなります。
いつもの材料・部品在庫管理の流れ(手作業)
STEP 1
材料置場で目視で数える
鋼材の定尺・端材、部品ロット、ドリル等の工具を1つずつカウント。加工中・払い出し済みは数え漏れ1
STEP 2
紙に手書きメモ
クリップボードの在庫表に殴り書き。鋼材寸法やロット番号の数字が後で読めない2
STEP 3
事務所でExcelに転記
戻ってから打ち直し。同じ作業の二度手間+打ち間違い3
STEP 4
発注は勘・電話
鋼材や部品の在庫を担当の記憶で発注。発注点が決まっておらず、電話で問屋に手配4
その結果… Excelの数字は「最後に棚卸しした時点」のもので今の在庫とリアルタイムに合わない5。発注点が勘なので材料切れで加工(ライン)が止まるか、過剰在庫で資金が寝る。棚卸しは半日仕事。どの製番に何の材料を使ったかも残らず、製番ごとの材料原価がどんぶり勘定になる6。
赤い番号の問題点
- 1数え漏れ:加工中・払い出し済みの材料は置場に無いので、棚卸しの数に入らない。「数えた数」と「本当の数」が最初からずれている。
- 2手書きの読み違い:急いで書いた鋼材寸法やロット番号(φ50とφ30、7と1など)が後で読めない。書いた本人しか分からず、属人化する。
- 3二度手間+転記ミス:現場で紙に書いた数を、事務所でExcelにもう一度打ち込む。同じ作業を2回やるうえ、打ち間違いが起きる。
- 4発注が勘頼み:発注点(何本・何個を切ったら頼むか)が決まっておらず、担当の記憶で発注。鋼材や部品を切らして加工を止めたり、ダブって余らせて資金を寝かせたりする。
- 5リアルタイムに分からない:Excelは「最後に棚卸しした時点」の数字。今この瞬間に何本あるかは、結局材料置場を見に行くまで分からない。
- 6製番に紐づかない:どの材料・部品をどの製番で使ったかが記録されないので、製番ごとの材料原価が出せない。
Before → After
システム化でどう変わるか
手作業加工中・払い出し済みの材料は置場に無く、棚卸しで数え漏れる
システム出庫した瞬間にスキャンで記録。払い出したぶんも在庫に反映され、数え漏れが起きない
手作業手書きの読み違い・打ち間違いで鋼材寸法やロットの数がずれる
システムバーコード/QRをスキャンして数量を入れるだけ。品番の取り違え・転記ミスが起きない
手作業発注のタイミングは担当の勘。切らして加工が止まる・余らせる
システム発注点を割れると自動でアラート。誰が見ても「今手配すべき材料」が分かり、材料切れを防ぐ
手作業現場で紙に書いて事務所でExcelに打ち直す二度手間
システムスキャンするだけでその場で入出庫が記録され、転記そのものが無くなる。棚卸しも一気に短縮
手作業今の在庫は材料置場を見に行くまで分からない
システム入出庫した瞬間に数が反映。事務所からでもスマホからでも今の在庫が見える
手作業どの製番で何を使ったか残らず、材料原価がどんぶり勘定
システム出庫を製番に引き当てて記録。製番ごとの材料原価が自動で残る
同じ材料・部品在庫管理を、スキャンするだけのシステムにすると、こうなります。
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