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TMR の考え方

「人がシステムに使われる」ではなく、
「人がシステムを使う」。

「うちにはうちのやり方がある」——長年の段取りやこだわり、独自のルール。TMR はそれを既製ツールに合わせて変えてもらうのではなく、そのやり方を活かす形で、お客様専用のシステムを一から作ります。その考え方を図にしました。

1普段、こんな業務フローになっていませんか?

受注から請求までの流れを、ある会社の例で描きました。左の青が本来の仕事、真ん中は「ツールを使うために」挟まった作業、右端はそのとき使っているツールです。ツールが切り替わる「切れ目」に注目してください。

※ 業種や使っているツールで中身は変わります。ご自身の業務で「真ん中に何回行っているか」「切れ目がいくつあるか」を数えてみてください。

受注から請求までの8工程を、本来の仕事・ツールの都合で増えた作業・使うツールの3列で並べた図。使うツールはメール・FAX、販売管理ツール、会計・請求ツールの3本のバーに分かれて途切れており、増えた作業の多くがその切れ目に並んでいる 本来の仕事 ツールの都合で増えた作業 使うツール メール・FAX 切れ目 販売管理 ツール 切れ目 会計・請求 切れ目 注文を受ける メール・FAX・電話で 1 入力形式に合わせて転記 Excel で整形してから販売管理へ 2 先にマスター登録 品目が無いと入力できない 3 現場に手配する 段取り・材料・人 4 帳票を Excel で作り直す 販売管理の出力が現場向きでない 5 会計ツールにもう一度入力 販売管理と繋がっていない 6 納品して請求する 仕事はここで終わるはず 7 月末に数字を突合 販売管理・会計・Excel が合わない 8
本来の仕事は3つ。その間に、ツールの都合で生まれた作業が5つ。右端の「使うツール」を見ると、増えた作業のほとんどはツールとツールの切れ目にあります。ツール同士が繋がっていないので、切れ目のたびに人が転記・形式の変換・再入力・突合でつないでいる。いつの間にか本来の仕事の方が合間になっています。心当たりがあれば、それが人がシステムに使われている状態です。

※ 真ん中の作業をすべて無くすべき、という話ではありません。工程3の品目マスターのように、人が正しさを保証しないと業務が回らない登録は、必要な仕事として残します(図でも切れ目ではなく、ツールの中の作業として置いています)。このページで問題にしているのは、必要な登録や入力ではなく、ツールの都合だけで増えた分です。何が必要で何が都合なのかは、業務を伺いながらお客様と一緒に分けます。

22つの関係を比べる

同じ「システムを入れる」でも、人とシステムの関係は正反対になり得ます。

ありがちな状態

人がシステムに使われる

中央の既製ツールから4方向の人へ矢印が出て、ツールの都合で人に指示が飛んでいる図 既製ツール + つぎはぎのカスタマイズ 毎日データを更新して この形式で入力して 先にあれを登録して その手順は変えて
人が、ツールの都合に合わせて動く。手を加えるほど「これをやるにはあれが必要」「このために毎日更新が必要」が増えていき、いつの間にか人がシステムの世話をするようになります。

TMR が目指す状態

人がシステムを使う

上の現場の人たちから、業務に合わせて作ったシステムへ矢印が下り、その先に業務改善が生まれ、また人に戻る循環の図 うちのやり方 長年の段取り・こだわり・独自のルール 使う 業務に合わせて作ったシステム 転記・集計・連絡を引き受ける 業務改善 浮いた時間と気づきで、次の改善へ
システムが、人の段取りに合わせて動く。やり方はそのまま。面倒な部分だけをシステムが引き受け、人は空いた手で業務を良くしていく。この関係を作るのが TMR の仕事です。

3既製ツールだと、なぜそうなるのか

既製のツールやパッケージは「多くの会社の平均」に合わせて作られています。うちのやり方と合わない部分が出たとき、取れる道は2つしかありません。

道 A運用をツールに合わせて変える

ツールの手順や入力形式に、現場のやり方を寄せていく。今のやり方なら仕事が終わると分かっているのに、変えたら終わらないかもしれない。その不安は反発になり、現場は今まで通りに仕事を回し、ツールは使われなくなります。残るのは導入の事実と費用だけ。よくても、本当の管理は元のやり方のままの二重運用です。

「このツールではその順番はできないので、先にこちらを登録してください」 「今のやり方なら締めに間に合うのに」

道 Bツールを運用に合わせてカスタマイズする

追加開発・外部連携・マクロで、ツールに無い部分を足していく。足すたびに、ツールの前提を満たす作業と費用が増えます。ツールを使う手間が本来の仕事より重くなれば「使う意味がない」となり、こちらも使われなくなります。残るのは導入と改修の費用だけ。

「これを実現するには、あちらのデータを毎日更新してもらう必要があります」

どちらの道も、行き先は同じです。ツールの都合で決まった作業を人が毎日こなす「人がシステムに使われる」状態か、それに耐えきれず使われなくなるか。本来は逆で、人がシステムを使って業務を良くしていくはずのものです。

4TMR の作り方

だから TMR は、既製ツールに寄せるのではなく、お客様の業務に合わせたシステムを一から作ります。作るのは、そのお客様の業務に合わせた専用のシステムです。あとから汎用パッケージに寄せて標準化し、お客様にやり方を変えてもらうことはしません。長年の段取りやこだわりは、その会社の強みそのものだからです。

※ ログインや帳票出力のような、業務と無関係な土台部分は TMR の標準的な作りを使います。また、作ったものの中にほかのお客様の案件でも使える部分があれば、活かすことがあります。その場合も、お客様のデータや秘密にあたる情報を持ち出すことはありません。

業務を先に理解する

開発の前に、今の段取り・判断のしどころ・「なぜそうしているか」をヒアリングします。独自のルールは、そのまま仕様になります。

やり方を活かす形で作る

画面の並び・入力の順番・帳票の形は、現場の手の動きに合わせます。「ツールの都合でこうなっています」という説明をしなくて済む作りにします。現場にとって「今まで通りで仕事が進む」が守られるので、導入時の不安と反発が小さく、使われるシステムになります。

ただし、全部なぞらない

無理に今のやり方をすべて再現するのではなく、整理・共通化したほうが楽になる部分は一緒に見直します。守るべきこだわりと、手放してよい手間を、お客様と分けて決めます。

「システムの世話」を作らない

「これを使うためには毎日あれを更新して」という前提作業を、できる限り作りません。日々の入力は業務の中で自然に済むように、集計・転記はシステム側で持ちます。それでも、部品表や単価表のように、人が正しさを保証しないと業務が回らないものはどうしても残ります。そこは無くすのではなく、その手間をどう小さくできるかを、業務に合わせて提案します。AI に下書きさせて人が承認する形は、その手段の一つです。

例:材料の仕入単価マスター(AI で下書きする場合)

  1. 単価表が届く仕入先からのメール添付・PDF・FAX画像。形式は仕入先ごとにバラバラでよい
  2. AI が読み取り、変更箇所だけを一覧で提案「旧 1,250円 → 新 1,320円(+5.6%)」のように差分で表示。急な値上がり・新規品目・品名の照合に自信がないものは要確認の印を付けて止める
  3. 人が確認して承認1行ずつでも一括でも。適用開始日を付けて反映し、誰がいつ承認したかを記録。承認前のマスターは変わらない

AI は下書きまで。確定は人。この分担なら「毎日の更新作業」は「届いたときに5分の確認」になります。同じ考え方のサンプル(注文メールの自動読み取り)

※ AI 機能を使うには、AI 提供事業者(ChatGPT の OpenAI、Claude の Anthropic、Gemini の Google など)との利用契約が別途必要です。月額固定ではなく、読み取った分だけの従量課金です。契約はお客様名義とし、費用も直接お支払いいただく形を標準にしています。読み取った文書は AI 事業者のサーバーに送られるため、機密性の高い情報を扱う場合は対象範囲を事前に相談します。AI は下書きを作るだけなので、AI を使わない場合も同じ画面から手入力で登録できます。

実際にどんなものが作れるか、業種別のサンプルを見る

サーバー構成と、事前に決めておくこと(システム導入ガイド)

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