これは特定の会社の話ではなく、タイムカードと Excel で勤怠を管理している会社で「あるある」な1か月の流れを1枚にまとめたものです。人数が増えるほど、朝礼の点呼も月末の転記も長くなり、問題は見えにくくなります。
いつもの勤怠管理の流れ(手作業)
STEP 1
毎朝・毎夕
入口でタイムカードを押す
ラックから自分のカードを探して差し込む。誰のカードでも押せるので、頼まれて先に押すことも1
STEP 2
毎朝
朝礼で点呼
名前を読み上げて出席を確認。来ていない人は「連絡あった?」と聞いて回る2
STEP 3
月末
カードを集めて Excel に転記
印字を目で読んで1人ずつ打ち込み、電卓で残業を計算。かすれた印字は推測3
STEP 4
随時
抜け・修正は付箋と記憶
押し忘れは口頭と付箋で補い、Excel を直接書き換える。誰がいつ直したか残らない4
織田さん 25日 退勤なし→ 15時ごろ? 要確認
その結果… 集計は月初の丸2日仕事になり、給与ソフトにはさらに手で打ち直す二重転記5。代理で押されたカードは見た目では見分けがつかず、あとから「本当にその時間にいたのか」を誰も証明できない6。
赤い番号の問題点
- 1代理打刻が防げない:カードは誰でも押せる。「遅れるから先に押しといて」が通ってしまい、記録と実態がずれる。悪意がなくても起きる。
- 2朝礼が点呼で長くなる:誰が来ているかを人が声で確認するしかない。人数が増えるほど時間が伸び、連絡なしの欠勤に気づくのも遅れる。
- 3月末の転記と電卓:1か月分のカードを1枚ずつ読んで Excel に打ち込む。読み違い・打ち間違い・丸め方のブレが混ざり、検算にも時間がかかる。
- 4修正の証跡が残らない:押し忘れを付箋と記憶で補い、Excel のセルを直接書き換える。誰が・いつ・何を根拠に直したかが残らず、あとで説明できない。
- 5二重転記:Excel で集計した数字を、給与ソフトにもう一度手で入力する。同じ作業を2回やるうえ、ここでも打ち間違いが起きる。
- 6本人性を証明できない:カードの印字には「誰が押したか」が残らない。労務トラブルや監査で「本当に本人がいたのか」と問われても答えられない。
Before → After
システム化でどう変わるか
手作業カードは誰でも押せる。代理打刻が防げない
システム入口のタブレットに顔をかざして本人を特定。他人の代わりに押すことが起きにくくなる
手作業ラックから自分のカードを探して差し込む
システム顔をかざすと名前が出るので、あとは「出勤」をひとつタップするだけ。数秒で完了
手作業朝礼で名前を読み上げて点呼する
システム打刻した瞬間に事務所の「今日の出勤状況」へ反映。誰が来ていて誰が未出勤かが一目で分かり、点呼が要らない
手作業月末にカードを読んで Excel に打ち込み、電卓で計算する
システム打刻がそのまま溜まり、労働時間・残業・遅刻早退を自動集計。転記も電卓もなくなる
手作業押し忘れは付箋と記憶で補い、Excel を直接書き換える
システム事務員が理由つきで修正すると「元の値・新しい値・修正者・記録日時」が自動で履歴に残り、消せない
手作業集計結果を給与ソフトにもう一度手入力する
システム給与ソフトの取込形式に合わせた CSV を出力。二重転記がなくなる
同じ勤怠管理を、入口のタブレットに顔をかざすだけのシステムにすると、こうなります。
After(システム)を見る